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新着情報

2016年3月


 3月9日(水)東京ビッグサイトのセキュリティソリューションステージにおいて、15時10分から16時40分の80分間「2020年に向けたセキュリティ提案(最新の技術動向とシステムの応用)」と題してセミナーが実施されましたが、弊社社長がその実施の企画と当日の司会をしました。
セミナーは2部構成で行われましたが、内容は次の通りです。

第1 これからのセキュリティシステム
1、「米国法執行機関における次世代システム」 日本マイクロソフト(株)
   公共イノベーション推進室シニアインダストリーマネージャー 藤中伸紀
 米国国土安全保障省と科学技術本部が2015年からの5カ年計画で、米国警察、消防などの法執行機関が利用するシステムを企画しています。このシステムは大規模な防犯カメラ、ウエアラブルコンピュタやその他のセンサーなどからのビッグデータを統合し活用するもので、国土の安全と国民の生命を守るろうとするものです。
米国法執行機関の通信手段、ウエアラブルカメラの利用の現状を説明するとともに、次世代システムの計画についてそのコンセプトとニューヨーク市警察やその他の警察での事例を説明しました。

2、「画像を活用した防犯システムおよびドローンの活用」 綜合警備保障(株)
   開発企画部長 鈴木一三
 防犯カメラの映像を単に人間が監視して利用するばかりではなく、画像 解析技術を活用し人の動きなどの行動を自動的に監視し、センサーとして利用する防犯システムについてそのコンセプトを説明しました。
また、ドローンは今年12月の航空法の改正で輸送のみならず、多方面で利用が進むと考えられます。セキュリティ分野でも利用が進んでいるのでその実例と、一方で規制区域に侵入したドローンの検知システムなどの安全対策について説明しました

第2 カメラ画像利用技術の現状と動向
1、「個人認証技術の現状と動向」
(1)「歩容認証技術の現状と利用」
    大阪大学教授 理事・副学長 工学博士 八木康史
 人間は歩幅や姿勢、腕の振り方など無意識のうちに歩き方に違いが出るとされます。防犯カメラに映った歩く姿の映像から、シルエット(影絵)を抽出して特徴を識別し、個人を認証する技術「歩容認証技術」は実用領域にあるとされます。その歩容認証について照合の仕組みと性能の現状を説明しました。また、歩容認証技術を利用した人物鑑定システムについても説明しました。

(2)「顔認証技術の動向と海外空港での利用」(株)セキュリティ工学研究所
    代表取締役 工学博士 大野宏  電気通信大学大学院非常勤講師
 カメラに映った顔映像から個人を認証する「顔認証技術」は、我が国がもっと優れているとされていますが、その性能を米国国立標準技術研究所(NIST)のデータを使って紹介しました。また、現在その技術輸出する計画があり、計画中の海外の空港でのシステムについて概要を説明しました。

2、「画像解析技術などの動向」
(1)「画像解析技術の動向」  (株)セキュリティ工学研究所
    代表取締役  工学博士 大野宏  電気通信大学大学院非常勤講師
 防犯カメラの映像から人の動きを検出したり、さらにはその動きの中から怪しい動きを検知するなど画像解析技術の実際の例を、映像を見せながら説明しました。

(2)「画像鮮明化技術の動向(特に防犯カメラにおいて)」  
    立命館大学特任教授 名誉教授 工学博士 山内寛紀 日本画像認識協会     理事・画像解析研究専門委員長 TakumiVision株式会社取締役会長
 防犯カメラから得られる映像は必ずしも鮮明な画像ばかりではありません。光量不足、解像度不足、量子化ノイズ、ボヤケとブレ、アスペクト比、色再現性、低フレームレート、レンズ歪等の様々な劣化が含まれています。別々のカメラから得られた画像の人物との異同識別において、これらの劣化にどのように対処するかについて説明しました。また、その鮮明化技術を利用した防犯カメラ画像の鑑定や、防犯カメラの未来の商業利用について説明しました。


2015年4月


 警察政策学会論文誌『警察政策』第17巻(2015年)に弊社取締役が共著者の一人として執筆した論説「重要インフラ、特に医療分野におけるサイバーセキュリティ」要旨

 重要インフラの制御システム(以下「重要システム」という。)は、一般的には、その組織の事務を取り扱う情報システムと分離されており、インターネットなどの外部のシステムとは接続を行わないクローズドなネットワークを構成している。従来、重要システムでは汎用のソフトウエアとは異なる重要システムの特性に特化した専用のソフトウエアが用いられてきた。また、クローズドなシステム構成により、結果として、比較的外部からの攻撃に強いシステムとされてきたところである。
 2010年中頃、イランの核燃料工場のウラン濃縮プラントに狙いを定めたと思われるマルウエア「スタックスネット(Stuxnet)」がインターネットに流出し、スタックスネットの感染が世界に広がったことにより、その存在が表面化した。これが変換点となり、クローズドな環境の重要システムであっても、サイバー攻撃の侵害を防ぐことが困難であることが明らかになった。
 重要インフラの一つである医療分野においても、電子カルテ等の医療情報システムは、病院内に閉じたクローズなシステムが構築され、その安全性を保ってきたところである。
 一方、医療費の増大などに対処するため、政府の施策として地域医療連携や地域医療包括ケアなど、地域において中核となる医療機関と診療所などの医療機関及び福祉施設との役割分担と相互の連携が求められている。医療情報システムについても、今後は電子カルテ等の医療情報の共有を図るため、外部の医療機関等とのシステムの接続が進められるものと思われる。
 本稿では、社会活動や社会生活に不可欠な重要インフラ、特に個人に係わる機微な情報を扱う医療分野におけるサイバーセキュリティの課題や、医療情報システム等の重要インフラが備えるべきサイバーセキュリティに係わるアーキテクチャーなどについて論じている。



2014年6月14日

 「日本鑑識学会第26回年次総会」における弊社澤田雅之フェローの特別講演「顔画像識別における人の目の特性と機械の目の特性」要旨

 今日では防犯カメラの増加が著しく、犯人の遺留顔画像が捜査の切り札になっている。ここでは、遺留顔の身元を割るため、膨大な顔画像データベースの中から候補となる顔画像を、電子情報処理技術で瞬時に選択し抽出できる「機械の目」の活用が欠かせない。また、「機械の目」が選び出した多くの候補顔の中から、遺留顔本人である候補顔を、「人の目」で正確に同定する作業が欠かせない。

しかし、「機械の目」と「人の目」では、遺留顔と候補顔との類似度を判断する特性が、真逆と言えるほどに異なっている。すなわち、「機械の目」は、類似度判断が超高速であるとともに、顔から受ける印象には全く左右されず、純粋に物理的形状に基づき判断する。一方、「人の目」は、類似度判断に時間がかかり、また、顔から受ける印象で判断が左右され易い。
 そこで、「機械の目」が選び出した遺留顔本人の候補顔を、「人の目」が見逃さないようにするため、「人の目」の特性(意識レベルの認知特性と無意識レベルの認知特性)を踏まえて、理想的なマンマシン・インタフェースの実現方法と、顔画像識別の専門家の早期育成方法を提言した。
これにより、指紋自動識別システムに匹敵する顔画像自動識別システムの実現が期待できるとともに、目撃者に記憶された犯人の顔も含めて、あらゆる種類の遺留顔の捜査への活用が期待できる。



2013年3月8日

 
「セキュリティショー2013」のセミナー「ハードとソフトの両立こそこれからの安全、安心対策」における弊社社長の講演「 防犯システムの現状と将来」要旨

 最近のエリア監視センサーや防犯画像技術の進歩にはめざましいものがあります。
特に監視カメラの画像はデジタル化などにより鮮明になっただけでなく、「顔を認識し個人を特定できる」、「不審物を検知し警報を発することができる」など、コンピュータにより画像の意味を認識する技術が進みました。

これらの技術はテロ対策の重要な要素になるとして、国が後押していることもあり今後さらに進化することでしょう。
この進化する画像技術を駆使することによって、高度な防犯システムの構築が可能となることが大いに期待されます。

 当講演では、様々なエリア監視センサー(パッシブセンサー、ガラス破壊センサー、赤外線センサーなど)の紹介や防犯カメラの動向、画像技術の進歩の経過や様々な画像解析技術(顔認証、歩容認証、動き検知など)を概観するとともに、その技術を応用した高度防犯システムの構築の可能性について述べました。


2012年11月7日


 「経営者による経営者のための月刊誌『トップフォーラム』11月号(
Vol.38 No.373 Nov.2012)」に、タレント布川敏和氏、弊社社長、取締役との鼎談記事が掲載されました。

 先日布川氏が弊社を訪れ、テレビで見るのと同じような優しい語り口で弊社の設立の目的や経緯、現在の活動状況などの質問を交え楽しく取材をされました。
 詳しくは本誌をご覧いただくことになりますが、「時代が求める新たなセキュリティを確立し安全・安心な社会の礎を築く!」と題して弊社大野社長、舟橋取締役の経歴や今まで開発に携わってきたシステムの内容が記載されています。
 さらには、現在コンサルティングを行っているセキュリティシステムの具体的な開発の事例やアイデアなども記載されています。

 布川氏は「設立以降、『セキュリティ工学研究所』さんには次々と依頼が寄せられているそうです。きっと世の中の人々は、こちらのような会社の登場を待ち望んでいたのでしょうね。これからも世のため人のために、その素晴らしい知識と技術を役立てていただきたいです」とコメントしています。

その時の取材の様子は写真の通りです。(肖像権の関係で布川氏は表示していません。)



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